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経理の経験を生かして監査法人で働くことは可能?

2019/06/17(月)

派遣の募集を見てみると、監査法人での人材の募集が意外と多いのが目につくのですが、監査法人と聞くと公認会計士が資格取得後就職する場所というイメージはありませんか?

 

確かに、就職する流れだけを見ると公認会計士になって監査法人に就職する人はかなり多いですし、監査法人にいた方が独立しやすいというのもあながち間違った情報ではないようです。

 

では、経理の仕事をしてきた人が、まるっきり方向転換をして監査法人で働くのは不可能なのでしょうか?

そこで今回は、経理と監査の仕事の違いや、必要な能力、生かせる能力などについて考えていきたいと思います。

 

経理の仕事と監査の違いはどこにある?

 

経理の仕事はわかりやすく言うと、入って来るお金と出ていくお金を帳簿に残し、証拠となる領収証や請求書などを管理し、その会社の収支を明確にする仕事です。

社内のお金の動きを管理しているので、経営者に求められる先見性も身につく仕事です。

一つの漏れがあっても決算で収支が合わなくなってしまうので、正確性・緻密性などが求められます。

 

監査の仕事は反対に、決算書を見ながらその根拠となる書面やお金の動きを紐解いていく仕事です。

大きな会社では3ヵ月ごとに監査を細かく行い、間違ったお金の流れは無いか厳しくチェックしていきます。

決算の正確性は会社の信用そのものですし、株式会社での株主に対しての誠意ある一つの義務とも言えるのが決算書の透明化なのです。

 

経理が作成した決算書類を監査がチェックしているという流れになります。

実際には会社の中に内部監査部門や環境監査部門などが存在していますから、二重三重にチェックをおこなっていくことになるわけです。

 

監査の仕事に就くにあたり必要なスキルや適性は?

 

監査の仕事=激務 そう言われる背景にあるのは、短いタームの中で多くの情報を一気に正確に処理し続けなければならないからです。

そこで監査の仕事を志すにあたり、持っておきたいスキルや適性について考えていきます。

 

・監査に関する専門知識と実務経験

監査法人に就職するにあたり、公認会計士合格後必ず監査法人で2年間勤務しながら3年間実務補修講義を受けなければ公認会計士として登録できません。

監査法人ではそのあたりのルーティンを雇う側が熟知しているので、試験合格後監査法人へ就職する人が多いのはそのような背景があります。

この研修期間中に数多くの症例を実務で経験することができるので、監査に必要な基本的なスキルとなる専門知識が身につきます。

 

・他に影響を受けない独立した精神の持ち主であること

監査の仕事をすると、様々な方面から利害関係に脅かされた不当な情報が持ち込まれることが多いものです。

それらの情報を公正に処理するためには、正しい判断ができる独立した精神の持ち主であることが望まれるという意味です。

 

・ルールを順守させる指導的役割担うことができる人間性

監査の仕事は、時に自分よりも上の立場の人に対してもルールを順守させるために意見しなければならない時があります。

社会人経験や、立場などを超えて、監査の役割を全うする誠意のある人間性を持っているかどうかも、企業と株主に信頼される条件の一つになるのです。

 

経理から監査に転職するのは難しい?

 

監査に求められるスキルの中で、経理から転職してきた時に足りないものは、監査に関する専門知識と実務経験です。

これを、社会人になってから公認会計士の試験勉強をして監査法人に就職するという手順を踏むのも勿論正当な順路ではありますが、まず監査法人で派遣として業務を経験してから志す方法もあります。

実際の仕事の流れを見る良い機会になりますし、雑務や細々とした書類の作成をする中で、経理からでは見られない数字の考え方が身につくチャンスにもなります。

 

実際に、未経験者よりも経理経験者の方が監査法人での募集は有利な傾向がありますし、今後のキャリアアップを描く上でどちらの実務も経験したことがあるというのが強みになるでしょう。

 

 

まとめ

 

経理の仕事をしていた人が監査の仕事へ転職することは、仕事の内容としては対極にあるように見えて実は隣り合わせになっていることがおわかりいただけたのではないでしょうか。

特に経理で1から数字の出どころを知っている人間が、監査の立場から決算書を分析するという経理と逆方向の業務は、経理の仕事を知っているからこそその流れがクリアに見えてくる面も大いにあります。

他にも経理から監査法人に転職し、公認会計士を目指すという人も少なくありません。

自分がどちらの方が適性があるのか気になる時は、派遣社員として監査の業務を経験しておくのも後々のキャリアアップに繋がり、有意義な経験となるはずです。

 

そういった意味で、派遣で働く選択を一時的な空白の時間と考えず、自分に必要な期間と置き換えられるのも、企業が求める多角的に物事を捉えられる人材になっていく上では無駄な経験ではないと言えるのではないでしょうか。
京都税理士法人
社会保険労務士法人 江後経営
株式会社江後経営
関西経友会事業協同組合